※本ページはプロモーションが含まれています

介護の仕事

介護施設利用者の名前をフルネームで覚えるため3つのコツ

介護士として働いていると必ず利用者様の名前をフルネームで覚えなければいけません。

名前を覚えるのは仕事をする上で基本中の基本ではありますが、介護士の場合苗字だけ覚えればいいというわけにはいきません。

申し送り書や報告書に苗字違いの人違いがあったら大問題です。

とはいえフルネームを覚えるの大変だな・・

と思う方も多いと思います。

今回は介護士歴10年の私が施設利用者様のフルネームを覚えるために実践している3つのコツを紹介いたします。

介護施設利用者の名前をフルネームで覚えるため3つのコツ

  1. 居室の名前を見て覚える
  2. 声を掛ける際は、フルネームで名前を呼ぶ
  3. 靴や杖には名前が書いてある

たったこれだけで簡単にフルネームを覚えることができます。

① 居室の名前を見て覚える

利用者様の各居室にはネームプレートが付いている介護施設が多いです。またネームプレートは漢字で書かれていることが多いので、フルネームを覚えるためには非常に便利です。

私の場合は入室時にはもちろん、退室時にもネームプレートを確認し、心の中で読み上げるようにしています。

② 声を掛ける際はフルネームで呼ぶ

利用者様に声を掛ける際、姓や名だけで呼ぶのではなく、フルネームで呼ぶことを意識しましょう。

「×× 〇〇さん 今からおむつ交換をしますよ」
「△△ □□さん どうしましたか?」

フルネームで呼ぶことのメリットは「音」「リズム」で覚えることができる点にあります。

フルネームで呼ぶことを癖づければ間違いそうになっても「音」で「あれ違うな・・」となってきます。

がんちゃん
がんちゃん
名字や名前だけを呼ぶのではなく、声掛けをする際はフルネームで呼びましょう!

③ 靴や杖には名前が書いてある

利用者様の前に立ち、名前をド忘れしてしまったり、自信のない時には、靴や杖に名前が書いてあることがあります。

こっそり見て間違いのないようにしましょう。

介護施設利用者の名前はなぜフルネームで覚えなければいけないのか?

そもそもですがなぜ介護施設の利用者様をフルネームで覚えなければいけないのか?疑問に思う方もいると思います。

がんちゃん
がんちゃん
覚えなければいけない理由は3つだよ!

① 利用者様を不快にさせない

介護施設は多くの高齢者が生活されています。大規模な介護施設においては100名を超える施設も多く、同姓や同名の方が生活されていることがあります。実際の介護現場においても以下のようなことが起きています。

例)同姓(同名)の方が複数人いた場合

職員「○○さん、食事の準備ができました」と声を掛けると、
同姓(同名)の〇〇様が複数反応してしまい、中には返事をしてくださる方もいます。

このような事が続けば、入所者様は良い思いはしないどころか、「また、私のことではないな」と思わせてしまいます。

② 職員も理解しやすい

介護施設では24時間稼働しており早番・遅番・夜勤と言ったシフト制で勤務が成り立っているため、申し送りや介護記録と言ったものがあります。

そのような申し送り事項や書類を書く際に、名字だけ名前だけでは他職員には伝わりません。

フルネームを覚え、伝えることは、職員間においても重要と言えます。

③ 最悪は介護事故

同姓や同名の方がいることで、申し送りや引き継ぎ事項のミスが起きる可能性もあります。
申し送りのミスが起きることで介護事故が増え、時には重大事故に繋がるケースもあります。

例)「○○様、今日の夕食後薬で下剤を服用します」というケースがあります。

その際、同姓・同名だけで書かれていると、他の○○様に内服介助を行ってしまう。という介護事故が発生してしまいます。

介護事故が発生することで利用者様には体調の変化や不利益を被るとともに、職員のモチベーションのダウンにも繋がってしまいます。

まとめ

介護の仕事をする上で、フルネームを覚えるコツや重要性について紹介しましたが、利用者様の名前を覚えなければ、高齢者に寄り添った介護をすることもできません。

まずは利用者様の名前を確実に覚えることが大切です。

施設入所の多くの高齢者は不安を抱えています。その中で、名前を呼ばれるだけで安心される施設利用者様も多くいらっしゃいます。

その方々に、少しでも安心を提供するのも、私たち介護士の立派な仕事なのではないでしょうか。