介護業界では職員の入れ替わりが多く、新人職員が入職することは楽しみの一つという事はどこの職場においても言える事です。
そんな新人介護士には、すぐに成長してもらいたい一方で、1ヶ月以内に覚えてもらいたい業務があります。
介護現場10年目のがんちゃんが、職場では聞けない1ヶ月で覚えるべき業務内容を大公開していきます。
新人介護士が1か月以内に覚えるべき2つの業務内容
- 職員・利用者様の名前をフルネームで覚える
- 1日の業務の流れを覚える
この2つさえできれば介護士の仕事にスムーズに入れます!
1. 職員・利用者様の名前をフルネームで覚える
介護の世界に限らず、社会人にもなれば当たり前のことと言えます。しかし中には職員の名前を憶えても、利用者様の名前を憶えていない新人職員が多いのも現実です。
利用者様=お客様
どの業界においてもお客様の名前を覚えずには仕事になりません。
フルネームをしっかり覚えることはもちろんのこと、漢字で書けることが大切です。
今後、介護記録を書くことがあります。その時に漢字を覚えていないと、仕事にはなりません。
高齢者の名前の中には難しい漢字を使われていたり、旧字体を使う方もいますが、1ヶ月でしっかりと覚えることが大切です。
下記の記事もぜひ参考にしてください。
介護施設利用者のフルネームを覚えるため3つのコツ
2. 1日の業務の流れを覚える
介護の現場では早番・遅番とある施設も多く、何をしたら良いか分からないという新人職員は多いのも事実です。
実際にわたしも入職して2週間で
と言われたことがありました。
と思ったことは今でも覚えています。
それくらい、新人の介護士には1日の流れを覚えてもらいたいものです。
2週間とは言いませんが、1ヶ月でしっかり覚えることが大切です。
介護士の業務を覚えるコツ
ここからは私が実際に実践した「介護の仕事を覚えるコツ」をご紹介いたします。
①1日のスケジュールを作成する(早番・遅番)
業務内容は早番・遅番で異なるため早番・遅番ごとに日課表を作成することで、何をしたら良いか迷わずに業務に取り組めます。
早番のスケジュール
時間 | 業務内容 | 特記事項 |
7:00 | 出勤・申し送り・離床介助 | 洗面・整髪・髭剃り |
8:00 | 朝食介助 | とろみ材の確認・内服介助 |
9:00 | 水分提供 | とろみ材の確認 |
10:00 | おむつ交換 | 尿・便の確認・全身清拭・外傷チェック |
11:00 | おむつ交換・離床介助 | 1人トランスor2人移乗の確認 |
12:00 | 休憩 | |
13:00 | 食後ケア | 口腔ケア |
14:00 | バイタル測定・機械浴介助 | 血圧・脈・体温測定・外傷チェック |
15:00 | 機械浴介助 | 外傷チェック |
16:00 | 申し送り・退勤 | 排泄・入浴・食事のチェック表の確認 |
遅番のスケジュール
時間 | 業務内容 | 特記事項 |
10:00 | 出勤・申し送り・おむつ交換 | |
11:00 | おむつ交換 | 尿・便の確認 |
12:00 | 昼食介助 | とろみ材の確認・内服介助 |
13:00 | 休憩 | |
14:00 | 一般浴介助 | 外傷チェック |
15:00 | 一般浴介助 | 外傷チェック |
16:00 | トイレ介助 | パットの確認 |
17:00 | 離床介助 | 1人トランスor2人移乗の確認 |
18:00 | 夕食介助・トイレ介助・更衣介助 | とろみ材の確認・内服介助 |
19:00 | 退勤 | 排泄・入浴・食事のチェック表の確認 |
上記の表は1日スケジュールの表を簡素化したものであり、細かな業務内容は記載していません。最初のうちは自分なりにスケジュールを作成することで、1日の業務の流れを早く理解できます。
介護現場は日々、動きがあるため「毎日同じことをすれば良い。という事ではない!」ことは頭に入れておきましょう。
② 分からない事は聞いてメモをとる
新人職員の中には一つの業務を終えると、何をする訳でもなく、ただただ立ち止まっている人が多くいます。
聞いてみると「何をしたら良いか分かりませんでした」というニュアンスの言葉が聞かれます。
教える側の立場からすると
と絶対に思われます。
そのため、分からなければ先輩介護士に遠慮なく聞いてみましょう。最初の1ヶ月で聞いても怒られることはありません。
同じことを何度も聞くことは辞めましょう!
メモを取り、一度教えてもらったことは覚えましょう。
まとめ
新人介護職員が1ヶ月で覚えるべき業務内容を2つ紹介しました。
「2つだけか…」と思った方もいるはずです。
しかし、この2つは介護をする上では、基本であり、覚えていないと仕事になりません。
実際に私の介護施設には毎年、新人職員が入職してきますが、名前(フルネーム)と1日の業務の流れを3か月~半年かかっても覚えられない方もいました。
覚えることが得意な方や苦手な方はいますが、覚えるためには努力が必要です。
今回紹介した内容は私自身が実践していた覚え方です。人によってそれぞれ覚え方はありますが、参考にして頂ければと思います。