こんばんわ。現役介護士のがんちゃんです。
私は男性介護士として働いて10年目になります。
10年も介護業界で働いていると利用者様やそのご家族様から
と言われることもありました。
わたしはもともと介護に興味を持っていたため、自分自身は男性介護士が珍しいとは思っていませんでしたが、介護業界ではまだまだ女性の活躍が目立っているのが現状です。
実際に私の卒業した介護系の専門学校も7割は女性という比率でした。
なぜ男性の介護士はなぜ少ないのか?
介護について少しでも興味のある男性に向け、現役介護士10年目の私がんちゃんが、自分なりの意見を含めて解説したいと思います。
私が考える男性介護士が少ない理由
そもそも介護はつい20~30年程前まで、自分の親や義理の親は在宅で介護をするというような時代でした。
当時は介護施設に親を預けようものなら
と言った声も少なくありませんでした。今でも「施設」という言葉を嫌なものとして捉えている人もまだまだいるようです。
介護施設に預けずに介護するいわゆる在宅介護は、お嫁さん・娘が見るのが当たり前というような風潮があり、その流れから現在の介護施設も女性が多く働いているのではないかと考えられます。※男性が全く介護をしないということではないですよ。
”介護は女性がするもの”という昔ながらの風習や文化が今の時代にも残っているのが男性介護士が少ない理由の一つと言えます!
給料が安いから男性介護士が少ない
介護は女性がするものという昔ながらの文化にも男性介護士が少ない理由もありますが、やはり給料面の問題も大いにあるといえるでしょう。
介護業界は慢性的に人手不足で、現在国や自治体で”介護士として働くことをサポートする”動きはあるものの、
- 給料が安い
- 昇給やボーナスが少ない
という問題はなかなか解決されません。
当たり前の事ですが、男であれば結婚してから家族を養うために、一生懸命働き、お金を稼がなくてはいけません。
その時に
- 給料は安い
- きつい
- 汚い
と言われる3Kの仕事を選びますか?もし3Kのと言われる介護業界を選ぶ男性がいるとすれば私のような変わり者か本当に介護が好きな男性しかいないと思います。
綺麗ごとを言うつもりは一切ありませんが、世の中には人の援助がなければ生活ができず、生きていけない人がたくさんいます。そのような人たちの為に少しでも力になりたいと思い10年続けています。給料面・キャリア面での問題はありますがやりがいを持って続けられる仕事だと思っています。
実際の介護施設の男性比率は?
まだまだ介護士は女性が多いとお話しましたが、実際に私の働いている介護施設(特別養護老人ホーム)では男性2:女性1の比率です。
そう。私の施設は男性職員が多いのです。
男性介護士の年齢は20代~50代と幅広く、さらに殆どが既婚者です。
妻子がいて、車は1人1台(田舎の為)既婚者の全員が一軒家を所持しています。給料が安いとはいえ、普通の生活を送るには不自由なく生活ができています。
- 男性が多い介護施設もある
- 年齢層は20代~50代と幅広い
- 既婚男性が多い
- 介護士でも家族で生活する分には何一つ困らない
男性介護士の気になる実際の給料(年収)は?
私自身が介護士として働いていて何一つ不自由がないとはいえ、みなさん気になるのは給料(年収)ですよね。
私は地方の介護士10年目(30歳)ですが、年収は約400万円前後です。
これまで給料が下がったりということはなく、毎年右肩上がりで年収がアップしています。
DODAに掲載されている30歳の平均年収と比べてみるとやや低いくらいでしょうか。

ただ私の場合は地方ですし、生活費も大きく違うと思いますのであまり当てにはならないのですが。。
給料アップの秘訣は夜勤にあり!
介護業界は低賃金と言われていますが、私の給料を見ていただいたら分かる通り極端に低いということはありません。
地方の介護施設なら30代前半で年収350万~400万円稼げる介護施設もたくさんありますし、働き方次第ではサラリーマンの平均年収を上回ることさえできます。(夜勤手当、残業、ボーナス含む)
私の場合入社してからしばらくはとにかく夜間勤務を多く入れることで同年代より多く稼ぐことができました。
もし介護士でがっつり稼ぎたいという方は夜勤を中心にして手取り額をアップさせることができます。
勤務時間も意外と楽!休みの多い介護士
介護士は休みが少ないイメージを持っている方もいますが、ほとんどの介護施設の勤務携帯は完全シフト制です。
介護なので当然夜勤もあり、夜勤の翌日はいわゆる明け、公休となるので、自分の時間も多くあります。私自身もそうですが、男性職員は明けで少し寝て、午後から遊びに行くがほとんどです。
明けとは夜勤明けの略です。
10:00に勤務が終わり、午後は自由。(少し寝る)
次の日は公休なので2日近く自由な時間ができます。
介護士のキャリアアップについて
男性であればキャリアを気にすると思います。
介護業界でキャリアアップするためには以下のような流れが一般的です。
- 20代 夜勤を多く入れ稼ぐ
- 30代 介護現場責任者or資格を取得し相談員やケアマネージャー
- 40代~ 主任、副施設長、施設長
- その先は法人役員等…
大体30代くらいから現場の責任者を任されることが増えてきてキャリアアップをすることができます。
30代の方であれば介護の現場責任者や相談員・ケアマネージャーなどの役職がつき給料があがります。
40代であれば主任・副施設長・施設長になることができます。
年齢と経験を重ねればしっかりとキャリアアップできるわけです。実際にわたしの勤めている介護施設でも上記のような流れでキャリアアップをしている方がほとんどです。
特に介護業界はまだまだ男性が少ないため、現場責任者やマネージャーを早いうちから任される会社も少なくありません。
介護士でもしっかりとキャリアアップできるので安心してください。
介護業界に向いている男性ってどんな人?
給料や働き方について紹介してきましたが、実際に自分が介護士に向いているのか悩んでいる男性の方もいると思います。
私自身が男性介護士として働いてみて
というのをまとめてみました。
- 介護に興味がある
- お年寄りとの会話が弾む、会話をしていると心が落ち着く
- お年寄りと一緒にいても苦にならない
- お年寄りや、障害を抱えている人を少しでも支えたい、助けたい
- 歌や踊り、コミュニケーションが得意(苦手だからダメなんてことはありません)
- 介護施設の人ってどんなことしているのだろう…等
ざっとこんな感じですかね。
介護業界自体は働くハードルが低いので気になる方は一度働いてみるのもいいと思います。
良い条件で介護士に転職できるサイト
介護士に就職・転職したいと考えている方の中にはハローワークや町の求人雑誌で探す方も多いですが、経験上おすすめしません。
ハローワークに掲載されている介護求人は給料が安い・福利厚生最悪・などとにかく条件が悪いところが多いです。
現役介護士がんちゃんがおすすめする求人サイトは「ツクイスタッフ」です。
ツクイスタッフはとにかく自分の希望条件を優先した求人を紹介してくれるので、無資格の方でも、とにかく稼ぎたいという方でもぴったりの求人を探してくれます。
個人的には地方の求人が多いという点が特におすすめですね。
求人を見るのは無料なので、介護士に興味のある方はツクイスタッフに相談してみてください。
性別関係なく活躍できる介護業界
介護は時には自分より体格の良いお年寄りの介助をすることがあります。その時に小柄な女性に介助してもらうより、力のある男性が行った方が、お互い安心安全に介助ができます。
男性だからこそお年寄りに安心感を与えられるわけです。
他にも介護施設は、納涼祭や夏祭り、クリスマス会というイベントも多くあります。イベントはなにかと力作業が多くやはり男性の力が必要です。
介護施設に入所している方のほとんどは高齢者です。さみしい話ですが毎年お年寄りは「今年が最後かもしれない」と言います。
そのような人たちの数少ない楽しみを最大限引き出すこと、少しでも喜んでもらおうと考え、与えることができる介護士は本当に素晴らしい職業だと思います。
介護は生活介護だけでなく、行事の発案や利用者様に楽しんでいただけることを考えるのも介護士の仕事です。
介護は大変なことはもちろんあります。それは仕事だからです。楽な仕事なんて一つもありません。介護は大変な分、誰かのために働き、楽しい仕事です。
お年寄りからの「ありがとう」という言葉に何度支えられたことかわかりません。
今回男性向けに介護士という職業について解説しましたが、性別関係なく、とにかく人に喜んでもらいたい方は介護士に向いています。
悩んでいる方は介護士という世界に挑戦してみてください。