※本ページはプロモーションが含まれています

介護の仕事

介護現場で実際に行われるオムツ交換の方法!注意点とポイントは?

介護をする上で欠かせないのが排泄介助です。

高齢になると一人で排泄することができず人の力を借りて排泄することが多くなります。排泄介助の方法は大きく分けて、「トイレ誘導」「オムツ交換」の2種類に分けられますが、特に大変なのが「オムツ交換」です。

高齢者のオムツ交換は赤ちゃんのオムツ交換と違い、簡単にできるものではありません。

今回は実際の特別養護老人ホームで行っているオムツ交換のやり方をわかりやすくご紹介いたします。

がんちゃん
がんちゃん
これから介護士を目指す方や自宅で介護している方の参考になればうれしいです!

【介護現場でのオムツ交換】準備するもの

まずオムツ交換には以下のような物品が必要です。

  • テープ式オムツor布オムツ(現在の施設はテープ式オムツが主流です)
  • 尿取りパット
  • 陰部用清拭布・使い捨ておしりふき(赤ちゃんのおしりふきのようなもの)
  • 洗浄ボトル・泡石鹸
  • 保温ボックスor発泡スチロール(温かい陰部清拭布をいれておくため)
  • ゴミ袋・使い捨て手袋

特別養護老人ホーム(特養)と介護老人保健施設(老健)など規模の大きい施設ではオムツ交換専用台車がありその中に上記のものを乗せている施設が多いと思います。

オムツ交換は施設や個人的な尿量によって異なりますが1日5回~7回ほどやっています

これから介護施設に就職する方へ!

これから介護施設への就職や転職をしている方の中には排泄介助ができるか心配している方もいると思いますが全く心配ありません。

私自身もそうでしたが施設に就職したら、まずオムツ交換をみっちり教えてもらえるからです。

介護士の仕事の中で排泄介助は非常に大切な仕事で目をつむっていてもできるくらいみっちり教えられます。それほどオムツ交換は介護現場において大切なものだからです。

私自身介護施設に勤めておりますが、オムツ交換が出来なくて辞めた人は1人もいません。

オムツ交換のやり方

① テープ式オムツ、尿取りパットが利用者に適しているか

テープ式オムツはその方の体型や拘縮の仕方によって異なります。尿取りパットも尿量に個人差があり、時間帯によっても違います。まずは誰が何のオムツを使用するのか知ることも大切です。

② テープ式オムツとパットの使い方

テープ式のギャザーの中にパットを入れることが重要です、ギャザーが立っていることで尿漏れを防ぐことが出来ます。パットを当てる際は鼠径部に沿わせ横漏れを防止できます。

③男性・女性でオムツの仕方を変えよう

男性、女性によって当て方が違うこともあります。

一概には言えませんが、男性の場合陰茎にパットを巻くこともあります。女性の場合はパットの幅のある方を背中側にあてます。

④ オムツを当てる場所

背骨に中心が当たるようにし、腸骨(骨盤)を包み込むようにするとぴったりと当たると思います。テープ式を止める際、上は下方向に、下は上方向にクロスさせることでズレも軽減できます。

⑤ 泡石鹸で洗い、しっかり流しましょう

パットの中は排泄物で蒸れているため時間の経過と共に菌が繁殖します。そのことにより尿路感染症など辛い思いをさせてしまう事になります。泡石鹸で洗った後は温水でよく流し、陰部清拭布で綺麗に拭き取りましょう。拭くときは擦らず、軽くたたくようなイメージで優しく拭き取って下さい。

オムツ交換の注意点について

オムツ交換は慣れてしまえばまったく苦ではありません。ただしオムツ交換をする際にはいくつか注意点があります。

① オムツ交換前にストレッチをしよう!

高齢者、特に寝たきりの方は拘縮(関節が固まってしまうこと)が進んでいきます。そのためオムツ交換の前に腕や足の曲げ伸ばし、足の開脚を行い拘縮の進行の予防をする必要があります。くれぐれも力任せに行ってはいけません。内出血や、骨粗しょう症(骨の弱い方)の方骨折してしまう恐れもあるからです。

② 逆の立場になって考えてみよう

オムツ交換は他者に見られたくない部分まで見られてしまう。ということを常に頭に入れておかなければなりません。その為オムツ交換を行うときは、居室の扉、カーテンは確実に閉めるようにしましょう。

③ 皮膚の観察をしよう

1日数回のオムツ交換のため今までなかった傷や発赤ができている可能性があります。その際は看護師に報告し処置をしてもらいましょう。

④ 1人終えたら手袋の交換、手指消毒を

本来は1人終えたら手洗いを行わなければなりません。しかし、数十人の利用者様を2人の職員で対応するなんてことざらにあります。その為実際は難しいのが現状です。また、陰部や排泄物を触ってから、オムツや服を触ることは絶対にやめましょう。オムツ交換後は手袋の交換、手指のアルコール消毒の徹底をしましょう。

⑤ オムツ交換後にも確認を

オムツ交換のときにベッド柵を外すこともあると思います。終わった後は必ず元の位置に柵を戻しましょう。転落して事故にも繋がってしまうからです。オムツ交換後には体位交換をしましょう。(右向きだった人は左向きや、仰向けなど)同じ部位ばかり圧迫してしまうと褥瘡(床ずれ)の原因にもなります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。以上が実際の介護現場で行われているオムツ交換のポイントです。

排泄介助は最初は嫌なものですが慣れてしまえば簡単です。これから就職を考えている方は就職後にとにかく数をこなすことが1番勉強になると思います。

トイレに行きたくても行けない利用者様も数多くいらっしゃいます。その方達から「さっぱりしたよ。ありがとう」と言ってくれた時には嬉しくなりますよ。

がんちゃん
がんちゃん
毎日数十人のオムツ交換を行えばすぐにできるようになるので心配せず頑張りましょう。